ロシア、シリア空爆を強化 英首相は標的を疑問視
(CNN) ロシア国防省は4日、シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点をさらに空爆したと発表した。一方で英国のキャメロン首相は、ロシアがISIS支配地域以外の標的を攻撃していると批判した。
ロシア国防省は声明で、シリア北西部イドリブ県で過去24時間のうちにロシア軍機が20回出撃し、ISISの拠点10カ所を空爆したと述べた。
シリアでは2011年以降、内戦が激化するなかで、ISISをはじめとする過激派が勢力を伸ばしてきた。同国のアサド政権と同盟関係にあるロシアは、空爆でISISのほか、ヌスラ戦線など複数のテロ組織を攻撃すると表明している。
これに対して米英などの有志連合は、ロシアの攻撃が民間人や、アサド政権と対立する反体制派に及んでいると非難する。