アフガン病院誤爆 国連、「戦争犯罪の可能性も」

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爆撃の実態が明らかになりつつある

(CNN) 米軍が空爆を行っていたアフガニスタン北部クンドゥズで「国境なき医師団(MSF)」の病院が爆撃された問題で、MSFはこれまでに22人の死亡が確認されたと発表した。国連人権高等弁務官は、戦争犯罪に当たる可能性もあるとして空爆を強く非難した。

MSFによると、同病院は3日未明に爆撃され、建物の一部が崩壊して炎上。スタッフ12人と子ども3人を含む患者10人が死亡、37人が負傷した。

当時この地域では米軍が空爆を行っており、米国は病院が爆撃された経緯について調査すると表明している。

これに対してMSFは、「戦争犯罪が行われたとの明らかな前提に基づき、独立系の国際機関による徹底捜査を求める」と強調。「紛争にかかわる者による内部調査だけでは到底不十分」と指摘した。

病院は運営できなくなり、MSFの国際スタッフは首都カブールに避難、重症患者は他の施設に搬送された。負傷した現地人スタッフも周辺の施設で手当てを受けるなどして、病院には残っていないという。

アフガン駐留の北大西洋条約機構(NATO)軍は声明で、多国籍調査に着手するよう指示したと述べ、第一段階の調査結果は数日中に出る見通しだと説明した。米軍が徹底捜査に乗り出したとも付け加えた。

国連のゼイド・ラアド・フセイン人権高等弁務官は3日の声明で、「独立した立場から即座に徹底捜査を行い、結果を公表する必要がある」と述べ、「もし意図的だったことが法廷で立証されれば、病院に対する空爆は戦争犯罪に当たる可能性もある」と指摘した。

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