エルサレム路上で襲撃、4人死傷 容疑者射殺
(CNN) イスラエルの警察は4日までに、エルサレムの旧市街の路上でパレスチナ人の男が通行人や警官らを刃物や銃で襲い、2人が死亡、2人が負傷したと発表した。
男は警官の発砲を受けて死亡した。路上で通行人らを刃物で攻撃した後、負傷者の1人から奪ったとみられる銃で観光客のグループや現場に急行した警官に発砲していた。負傷者は市内の病院に搬送された。
警察によると、容疑者はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラ近郊に住む19歳の男。犯行の動機や組織的な背景などは伝えられていない。
エルサレムでは今年9月13日、イスラム教とユダヤ教の聖地である「アルアクサ・モスク(イスラム教礼拝所)」でユダヤ教の新年が始まる数時間前、アラブ系の若者とイスラエルの警官が衝突する事件が発生。これ以降、エルサレム市内は緊迫した空気に包まれていた。
同月23日にはヨルダン川西岸のヘブロンにある軍検問所でイスラエル軍兵士が10代のパレスチナ人女性を射殺する事件もあった。同軍は刃物で兵士を襲ったと主張したが、パレスチナ側は疑問視している。
また、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地では1日、イスラエル人夫婦が子ども4人の前で射殺される事件も起きていた。現場は、入植地のエロンモレとイタマレの間の地区で、車で通行中に発砲されていた。