ロシア、シリアで1日18回の空爆 7カ所に軍事拠点
(CNN) ロシアによるシリアでの軍事介入の拡大で、米シンクタンク「戦争研究所」は3日までに、ロシアが空爆などを実施するための軍事拠点をシリア内の7カ所に設けているとの現状を報告した。
地中海沿岸での場所が目立つ。ラタキアの空港、タルトゥスにあるロシア海軍基地、ホムス市、首都ダマスカスの国際空港やハマなどが含まれる。ロシアのプーチン大統領は空爆開始などに備え戦闘機などの兵器、装備品や要員の派遣を数週間にわたって続けてきた。
ロシアのタス通信は2日、同国国防省報道官を引用し、ロシアは過去24時間内にシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」関連の12施設に対し18回の空爆を重ねたと伝えた。ロシアの空爆は同日、3日目に入った。
ロシアは空爆の目的を過激派ISISやその他の過激派拠点の壊滅と主張しているが、米政府は疑問視している。ISISの活動が不在の地域も攻撃しており、米国などが支援する反政府派勢力の穏健派の支配地も標的になったと指摘している。