ロシア、シリアで1日18回の空爆 7カ所に軍事拠点
ロシアの真の狙いは中東の重要な同盟国であるシリアのアサド政権の存続との見方もある。地中海の戦略拠点であるタルトゥスの防衛強化との指摘もある。今回のシリアへの戦闘機配備でロシアはトルコ、イラク、ヨルダンやイスラエルをにらむ軍事的な影響力拡大の選択肢を得たとの受け止め方もある。
過去数週間の衛星写真で、ロシアはシリアに最新型のスホーイ30型戦闘機やT90型戦車などの兵器を送ったことが突き止められたが、その多くはISIS掃討戦には不似合いな性質の先端武器との見方も出ている。
一方、米政府は3日までに、イラクやシリアでISISに合流した外国人戦闘員は100カ国の約2万8000人と発表した。昨年比でほぼ倍増の水準。米国人は250人以上で、このうちの半数以上は過去1年で米国を出国した者となっている。
ただ、ISISの支配地は減少の傾向もみられ、軍事情報企業のIHSジェーンズによると掌握の地域は今年の上半期で9.4%縮小した。