米国、対ISIS作戦で地上での直接行動も検討
これに対し、共和党議員らからは「どう良く見たとしても中途半端な戦略としか思えない」(大統領選の共和党候補指名争いに参戦しているグラハム氏)などと批判する声が上がった。
米軍はシリアで反政府穏健派への軍事訓練や武器供与を実施してきた。しかし最近、思うように成果が上がっていないとして、計画の縮小を発表している。
グラハム氏は軍事委員長のマケイン議員とともに、ロシアのシリア空爆が反体制派を標的としていることを指摘。米国はアサド・シリア政権とロシア軍の両方から反体制派をどう守るのかと、カーター氏を問い詰めた。
カーター氏は、米国が訓練したシリア反体制派がロシア軍の標的になった事例はこれまでにないと主張した。しかしマケイン氏は、「事例は断じてある。その発言は訂正することになるだろう。戦闘に参加し虐殺されているのは、米国や同盟国の支援を受けた人々だ」と反論した。
グラハム氏はさらに、反体制派がISISだけでなくアサド政権とも戦い始めた場合、米国は支援を続行しないのかとも追及した。