プーチン大統領、トランプ氏を高く評価 「聡明で有能」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は17日の年次記者会見で、来年の米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏を「聡明で才能に恵まれた人物であることは疑いがない」と高く評価した。他の共和党候補がロシアの孤立化政策を訴えるのに対して、トランプ氏は米ロ間の関係強化を主張している。
トランプ氏も17日、プーチン氏の発言を受け、「国内外で高く尊敬されている人物からほめられるのは非常に光栄なことだ」と好意的な発言を行った。
「私はテロ打倒や世界平和の回復に向けて、ロシアと米国は緊密に協力できるはずだと常々考えてきた。互いの尊重から生まれる貿易など他のあらゆる利益は言うまでもない」
トランプ氏は9月にテレビ番組で、「ロシアはISISを排除したいと考えており、われわれもそうだ。ならばロシアの好きにさせればいい。ISISを排除させるのだ。気にすることなどない」と発言。シリア内戦への米国の深入りを避けるとともに、ロシアによる主導権の掌握を許容すべきだと主張していた。
プーチン氏に関する著書があるロシア系米国人ジャーナリストのマーシャ・ゲッセン氏は、今回のプーチン氏の発言は「本気」だとの見方を示す。「どちらにも非常に攻撃的なところがある。プーチン大統領は戦う者と攻撃性に敬意を払い、穏当さや慎重さを評価しない」「彼は勇ましい敵を求めている。理解できる相手を求めているのだ」