米軍統参議長、リビアで対ISISの本格掃討作戦を要望
最近の情報評価によると、リビア内で活動するISIS工作員らの人数は数千人台の低めの数字となっている。米当局はISISの一部の幹部もリビアに入ったと見ている。
同組織戦闘員のリビア侵入は、イラクやシリアへの入国が困難になっていることが背景にある。また、ISISが首都と称するシリア北部ラッカなどの拠点に対する米軍率いる有志連合の空爆などが続き、他の場所への移動を強いられているとも見られる。
米当局は、ISISがリビアの石油関連施設の掌握を狙い、イラクやシリアでの米軍空爆で失った資金源を復活させることを懸念もしている。
米軍は昨年11月、リビアでは初めての空爆を実行し、ISIS工作員の幹部を殺害していた。
ISISのリビア進出については別の米軍幹部も懸念を既に表明している。特殊作戦軍のジョー・ボーテル司令官は先にイラクやシリアだけでの問題ではないと主張していた。同司令官は、両国でISIS掃討作戦を統括する米中央軍の次期司令官に指名されている。