米軍統参議長、リビアで対ISISの本格掃討作戦を要望
ワシントン(CNN) 米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は28日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」によるリビアでの勢力伸張を阻止するため大規模な掃討作戦の着手を望んでいることを明らかにした。
訪問先の欧州で記者団に述べた。同議長の報道担当者も議長の発言内容を確認した。
米国防総省高官によると、リビアでは現在、米軍による偵察飛行や隠密の情報収集作業が実施され、ISIS勢力の追跡や拠点の位置特定などに当たっている。
同議長は今後数週間内に、フランス、イタリアや英国らの同盟国と協力した上で、リビアでのISISせん滅を図る軍事行動の選択肢を示す勧告を期待しているという。
ダンフォード議長は米軍が想定している選択肢の詳細には触れなかった。ただ、米国防総省当局者はリビア内にあるISIS拠点への攻撃やリビアの治安部隊を同国外で訓練し、帰国させてISISと戦わせる案などに言及した。リビア内での動きを封じることでISISによる他のアフリカ諸国や南欧への勢力浸透をくじくことを狙っている。