米軍がソマリアで空爆、武装勢力の戦闘員150人を殺害
ワシントン(CNN) 米国防総省は7日、米軍がソマリアで武装勢力「シャバブ」の拠点を攻撃し、戦闘員とみられる150人あまりを殺害したと発表した。米軍とアフリカ連合(AU)の平和維持部隊に差し迫った危険があると判断して攻撃に踏み切ったと説明している。
国防総省は当初、この攻撃は無人機によって実施したとしていたが、後に有人機と無人機の両方を使った作戦だったことを明らかにした。
同省のデービス報道官によると、米軍はソマリアの首都モガディシオの約200キロ北部にある訓練場を5日に攻撃した。同訓練場は米特殊部隊が数週間前から監視しており、シャバブのメンバーを含む戦闘員約200人がいたという。
訓練は最終段階に入っていて、間もなく「大規模攻撃」の準備が整う見通しだったとの情報があるとデービス報道官は話している。
国防総省のクック報道官は声明の中で、今回の攻撃はソマリアに駐留するアフリカ連合(AU)の部隊を守るために実施したと説明、「戦闘員は訓練場を出発しようとしており、差し迫った脅威があった」と強調した。
さらに、「こうした戦闘員を排除すれば、シャバブがソマリアで新しいメンバーの勧誘や拠点の設置、米国とAUに対する攻撃の計画といった目的を果たす能力がそがれる」とした。
シャバブがどこを攻撃しようとしていたのかは不明。ただ、米軍がモガディシオの空港に限定配備され、米特殊部隊がソマリア国内の各地で活動していることは広く知れ渡っている。