トルコ空港テロ、実行犯はシリアから入国か 死者44人に
イスタンブール(CNN) トルコの空港で6月28日に起きた爆弾テロ事件で、トルコ政府高官は30日、実行犯が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点であるシリアのラッカから来た可能性が大きいと述べ、テロ計画にはISIS指導部が関与していたとの見方を示した。
別の政府当局者や国営メディアの報道によると、実行犯とされる男3人はロシアとウズベキスタン、キルギスの出身で、1カ月ほど前にラッカからトルコに入国して犯行に使った自爆ベストや爆弾を持ち込んだと思われる。
男たちがイスタンブールのファティ地区で借りていたアパートには、実行犯とみられる男のうち1人のパスポートが残されていたという。
政府関係者は、「ISIS指導部が関与して極めて入念に計画された犯行」との見方を示した。
警察はファティ地区で住民に実行犯と思われる3人の写真やビデオを見せて事情を聴いているという。
30日には事件に巻き込まれて負傷したパレスチナ人の3歳の男の子が死亡したほか、入院中だったトルコ人男性も死亡。犠牲者は44人になった。3歳児の母親も前日に死亡していた。
トルコ当局は、事件に関連して30日に22人を拘束したことを明らかにした。このうち13人はイスタンブールで、9人は沿岸部のイズミルで拘束。3人は外国籍だったと国営メディアは伝えている。