前ロンドン市長、保守党党首選に不出馬 EU離脱派を主導
ロンドン(CNN) 国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選択した英国で、離脱派の「顔」の1人だったボリス・ジョンソン前ロンドン市長が30日、与党・保守党の党首選に出馬しないと表明した。
EU残留を主張していたキャメロン首相は、国民投票での敗北を受けて辞意を表明。ジョンソン氏は有力な後継候補とみられていた。
ジョンソン氏はロンドンでの演説で、英首相に求められる資質について語ったのちこう述べた。「同僚たちに相談し、議会での環境にも照らして、首相となる人物は自分ではないとの結論に達した」
ジョンソン氏はEU離脱に向けた運動のけん引役を果たした人物。これは保守党、ひいては英国のトップとなるための布石ではないかとも見られていた。
不出馬の理由の1つとみられるのが、離脱運動をともに戦ってきたマイケル・ゴブ司法相の出馬表明だ。ゴブ司法相はジョンソン氏について「統率力も期待できなければ、これからの課題に向けたチーム作りもできない」と述べ、両者の間には明らかに溝ができている。