前ロンドン市長、保守党党首選に不出馬 EU離脱派を主導
党首選にはゴブ司法相の他に、テリーザ・メイ内相ら4人が名乗りを上げている。メイ内相は保守党の次期党首の座をうかがうジョンソン氏の最大のライバルと目されてきた人物だ。EUに対して懐疑的な意見を持ちながらも、国民投票では残留を支持した。党首選ではゴブ司法相と並ぶ有力候補と見られている。
不出馬の発表を受け、交流サイトでは不信と怒りの声が上がっている。
ある起業家の男性は短文投稿サイトのツイッターに、「我々をEUから放り出すキャンペーンをしておきながら、国を立て直すガッツがないとは非常に驚きだ」と投稿。労働党のジョー・スティーブンス下院議員はジョンソン氏を「究極のナルシズム」「英国を難破させ、責任も取らない」と酷評した。
離脱派の勝利はポンド安や世界の金融市場の動揺を引き起こし、スコットランド独立の機運を再び高めた。英国はジョンソン氏の今や挫折した野望の犠牲になったと多くの人が見ている。