EU離脱に「ノー」 ロンドンで数万人がデモ
主催団体の報道担当者はCNNに「EUを支持し、我々の声が届くことを願っている。政府の行動を求める」「現状ではリーダーシップが完全に欠如し、政府は混乱状態にある。国をどうするかという計画がなく、だれもが将来を心配している」と述べた。
参加者らが掲げるプラカードには経済、民主主義、安全保障に対する懸念や、活動家とメディアから提供される情報への疑念が表れていた。「分断した欧州は危険だ」「メディアと議員よ、恥を知れ」といった標語もみられた。企業が本社や工場を英国外へ移し、雇用が流出する可能性も指摘されている。
国民投票で離脱を支持しながら、ポンドや株の急落を受けて意見を変えたという参加者もいた。離脱支持の立場を維持しつつ、政府のリーダーシップやEUとの良好な関係を求める声もあった。
残留を主張していたキャメロン首相は10月に辞任すると表明し、離脱手続きの開始は次期首相に委ねる立場を示している。