サウジで連続自爆テロ、聖地メディナも標的 4人死亡
情報筋によると、実行犯は治安部隊を狙って自爆した。死者4人の身元は明らかになっていない。
攻撃はイスラム教の断食月(ラマダン)最終日を控え、米国が独立記念日を祝うタイミングで実行された。
CNNの中東専門家によると、ISISによる犯行の手口と一致する。同専門家は「サウジはISISにとって大きな標的だ。戦闘員の中にも多数のサウジ人がいる。同国の君主制はイスラムへの裏切りとみなされている」と指摘する。
ISISは昨年8月、同国南西部にある緊急特殊部隊のモスクで少なくとも13人が死亡した自爆テロについて犯行声明を出していた。声明では、特殊部隊がISIS支持者への拷問に関与していると主張した。
CNNの国家安全保障アナリストによれば、ラマダン期間中にシーア派モスクや米施設、聖地を狙った攻撃には、「聖地の守護者」を自認するサウジ王室に恥をかかせる狙いがあった。しかしこのような攻撃に対しては、イスラム教自体から非難と困惑の声が上がるとみられる。