香港の「天安門事件」記念館が閉館、移転めざし資金集め
オーナー側はまた、記念館をビルの使用規約違反だとする訴えも起こしている。オーナーの代表者は2014年、この訴訟をめぐるラジオ局とのインタビューで、中国当局からの政治的圧力は「断じてない」と主張。記念館を訴えた理由として、来館者が突然増えた場合の安全面の懸念などを指摘していた。
記念館には銃弾の穴が残るヘルメットや当時の新聞記事、ビデオ映像などが展示されていた。
運営団体はこれらをより広い場所へ移そうと、インターネット上で不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」に取り組んでいる。新たなスペースを購入するための目標額1000万香港ドル(約1億3000万円)まで達するには、あと300万香港ドルが必要とされる。