カシミール地方で衝突、20人死亡 武装組織の幹部殺害で
インド・スリナガル(CNN) インドのカシミール地方でデモ隊と治安部隊が衝突し、警察によると8日以来、少なくとも20人が死亡、300人以上が負傷した。ジャム・カシミール州の州都スリナガルなどの一帯には9日から夜間外出禁止令が出された。
今回の衝突は、分離独立を主張する武装組織「ヒズブル・ムジャヒディン」のブルハン・ワニ司令官(21)が、インド軍やカシミール警察との銃撃戦で8日に死亡したことが発端となった。
警察は同司令官の死亡について、武装組織掃討作戦の大きな成果と発表。警察の10日の発表によれば、ワニ司令官の死に抗議するデモ隊が警察署や政府庁舎などを襲撃した。
地元住民によると、9日に営まれた同司令官の葬儀には数万人が参列した。
暴徒化したデモ隊は9日、警察の装甲車両を川に突き落とし、警察官1人が溺死した。
夜間外出禁止令が出されて以降は、衝突の規模は縮小している。