混乱続く南スーダン 住民6万人が国外避難、略奪も横行か

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現地で活動する国際人道支援団体マーシー・コーなどによると、首都ジュバ市内の病院には何百人もの負傷者が収容されている。

同国では2013年12月、キール氏がマシャール氏を追放し、マシャール氏派の兵士らがクーデターを計画したと非難。これをきっかけに内戦が始まった。昨年の和平合意に基づき、マシャール氏はいったん副大統領に復帰したものの、先月から戦闘が再燃している。

キール氏は先週、マシャール氏を副大統領から解任して後任に鉱物相経験者を任命すると発表。マシャール氏派はただちに「法律違反だ」と反発した。1日には農相が「和平合意は崩壊した。良心があればこんな政権に仕えることはできない」と辞意を表明した。

国外へ脱出した住民6万人のうち、5万2000人が隣国ウガンダへ逃れている。UNHCRウガンダ支部の報道官によると、食糧事情の不安定な南スーダンから栄養失調状態でたどり着く住民が目立ち、重症者の割合が増えている。南スーダン側の道路が封鎖され、脱出できない住民も多いとされる。

現地で住民約20万人の保護に当たっている国連南スーダン派遣団(UNMISS)は1日、兵士や正体不明の武装勢力による性暴力が横行していると非難する声明を出した。UNMISSによると、過去2週間で少なくとも120件の性暴力が発生した。

ジュバ周辺でもうひとつ懸念されるのは、コレラの流行だ。国連児童基金(ユニセフ)によると、コレラが疑われる患者は7月25日以降で300人近くに上っている。

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