混乱続く南スーダン 住民6万人が国外避難、略奪も横行か
(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、南スーダンのキール大統領派とマシャール第1副大統領派の間で激しい戦闘が始まった6月末以降、女性や子どもを中心に6万人以上の住民が国外へ脱出していると報告した。
UNHCRのメリッサ・フレミング報道官はジュネーブでの記者会見で「難民たちから大変気掛かりな話を聞いている」「武装集団が村を略奪し、市民を殺害し、若者や少年を強制的に入隊させている」と指摘。深い懸念を表明したうえで「関係者に対し、和平合意へ立ち返るよう呼び掛けている」と述べた。
キール氏派とマシャール氏派は7月11日に停戦に合意したものの、戦闘が収まる気配はないようだ。
マシャール氏派の報道官は、先週末に首都ジュバ近郊で衝突が起き、少なくとも111人が死亡したと語った。キール氏派はこれを否定し、停戦は維持されていると主張する。
米国務省は7月30日、南スーダンで戦闘が続いていることを非難し、即時停止を求める声明を出した。