米国、対ミャンマー経済制裁を解除へ 首脳会談受け
ミャンマーでは昨年11月、スーチー氏率いる野党の国民民主連盟(NLD)が大勝し、今年3月の新政権樹立につながった。同氏は事実上の最高指導者として国政を運営している。
NLDによる総選挙勝利を受け、オバマ政権は両国間の貿易交流を活性化させるためミャンマーの国営企業や一部銀行に対する制裁措置を部分的に解除してもいた。
ただ、過去数十年間、軍政を敷いていたミャンマー軍部の政権内の影響力は依然温存されている。スーチー氏の顧問は今回の首脳会談前、国政運営で軍部が握る過大な権限を踏まえスーチー氏は軍に恩恵を及ぼすような制裁解除は支持しないとの立場を示唆していた。スーチー国家顧問はオバマ氏との会談後、「軍が政治で特別な位置を占めるミャンマーにまさに民主的な憲法はない」とも断言していた。