米ロ、シリア停戦の48時間延長で合意 死者の報告なし
(CNN) 米国務省のケリー長官とロシアのラブロフ外相が、シリアの停戦をさらに48時間延長することで合意した。米国務省のトナー報道官が14日に発表した。
トナー報道官は「双方による暴力が見受けられる」と述べて停戦が完全には守られていないとしながらも、「引き続き状況を注視する」とした。
シリア人権監視団(本部・英国)によると、停戦の発効から2日たった14日の時点で、対象となるホムスやラタキア、ハマ、ダマスカス郊外などの地域で死者は確認されていない。
国営シリア・アラブ通信(SANA)も、武装集団が14日午前にホムス近郊で迫撃弾を発射して停戦を破ったが、死者は出ていないと伝えた。
一方、テロ組織に指定されたイラク・シリア・イスラム国(ISIS)やシリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)は対象とならない。合意に基づき、停戦が7日間続けばロシアと米国は連携して対テロ作戦を開始する。
ロシア軍幹部は14日、ロシアの戦闘機がパルミラ北部でISISを攻撃し、戦闘員250人を殺害、トラック15台を破壊したと発表した。