イスラエルのペレス前大統領、脳卒中で重体 オスロ合意に尽力
エルサレム(CNN) イスラエルのシモン・ペレス前大統領(93)が13日、脳卒中で倒れた。大統領府と入院先の病院によると、容体は重篤だが安定している。
担当医は13日、出血を伴う脳卒中だと述べた。声明によると、医師団は協議の結果、現時点で手術が適当と考えられる状況ではないと判断した。
入院先はテルアビブ近郊ラマトガンの病院。意識レベルを下げ、気管チューブを入れた状態で、集中治療室にとどまる見通しだ。
ペレス氏の息子のケミ氏は「父は特別な人。今はつらい時間だが希望を持ち続けている」「父が国民のこと、イスラエルのことを第一に考えていたことを私は知っている。この場を借りて父に代わり、全ての皆さんに愛を送ります」と語った。
ペレス氏は半世紀以上にわたってイスラエル政界で活躍し、2014年に7年間の任期を全うして大統領職を退いた。国防相などあらゆる閣僚を歴任し、首相を2回務めた。