シリア、イスラエル軍機を撃墜と主張 イスラエルは否定
(CNN) シリア政府軍司令部は13日、イスラエル国境に近い南西部クネイトラで同日未明、イスラエル軍の戦闘機と無人機を撃墜したとの声明を出した。イスラエル側は撃墜を否定している。
シリア軍の声明によると、クネイトラにある軍拠点がイスラエル軍の戦闘機による攻撃を受けた。防空部隊が現地時間の午前1時30分ごろ、クネイトラ南西のゴラン高原付近で戦闘機を、その東方に位置する町サアサアの西側で無人機を撃墜したという。ゴラン高原はイスラエルの実効支配下にある。
これに対してイスラエル軍の報道官は、戦闘機が撃墜された事実はないと主張。12日から13日にかけてシリアの砲撃拠点を攻撃した作戦に対し、シリア側から地対空ミサイル2発が発射されたものの、イスラエル軍機の安全が損なわれる状況にはならなかったと述べた。
イスラエル軍が無人機の撃墜も否定しているのかどうかは明らかでない。
イスラエル軍は12日、ツイッターの公式アカウント上で「シリアからの発射体1発がゴラン高原北部に着弾したが、負傷者は報告されていない」と発表していた。ゴラン高原には先週も3発の発射体が撃ち込まれ、衝突が激化していることがうかがえる。