北朝鮮、ロシアに3000人以上の追加派兵 韓国軍が見解

平壌の軍事教育機関を視察する金正恩(キムジョンウン)総書記=2月25日/KCNA/Reuters

平壌の軍事教育機関を視察する金正恩(キムジョンウン)総書記=2月25日/KCNA/Reuters

(CNN) 韓国軍は27日、北朝鮮が今年、新たに少なくとも3000人の兵士をロシアへ派遣したとの見方を示した。

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は昨年ロシアに送り込んだ兵士約1万1000人に加え、1月から2月にかけてさらに派兵した。韓国によれば、すでに派遣された兵士のうち、4000人が死傷している。

北朝鮮はまた、ロシアに「相当数」の短距離弾道ミサイル、約220台の自走砲と多連装ロケット砲を提供。戦況に応じてさらに支援を拡大する構えだという。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記とロシアのプーチン大統領は昨年、有事の際の相互防衛条項を含む包括的戦略パートナーシップ条約に署名し、その後もさらに安全保障上の協力関係を深めている。

ロシア国営タス通信によると、ショイグ国家安全保障会議書記は先週、北朝鮮で金氏と会談し、プーチン氏が同氏との合意の履行に最大の注意を払っていると伝えた。

米国は、ロシアが北朝鮮からの支援の見返りとして、すでに提供している軍装備や訓練に加え、高度な宇宙、衛星技術も近く提供する可能性があると指摘。韓国当局者らも同様の懸念を示している。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏は今週、人工知能(AI)を搭載した攻撃型ドローン(無人機)の試験を視察し、開発をさらに進めるよう指示した。

大型偵察ドローンを視察する金正恩(キムジョンウン)総書記=27日/KCNA/Reuters
大型偵察ドローンを視察する金正恩(キムジョンウン)総書記=27日/KCNA/Reuters

また韓国軍は27日、北朝鮮がロシア関連の装置や部品を使った可能性のある新型の偵察ドローンを公開したと述べた。

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