クルスク州で北朝鮮兵の姿見えず、甚大な損失で退却か ウクライナ当局者
キーウ(CNN) ウクライナ軍の当局者は31日、ロシアのクルスク州で北朝鮮兵の姿が数週間目撃されていないことを明らかにした。北朝鮮兵を巡っては、大量の死傷者を出しているとの情報がある。
ウクライナ特殊作戦軍の報道官はCNNに対し、「北朝鮮兵の存在はここ3週間ほど確認されていない。おそらく、大きな損失を被って退却を強いられたのだろう」との見方を示した。
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問によると、これに先立ち、一部の北朝鮮部隊が甚大な損失を出した後、前線から撤退したとの情報が浮上していた。
ウクライナ当局や欧米の諜報(ちょうほう)報告書によると、ロシアに派遣された北朝鮮兵は約1万2000人に上り、そのうち約4000人が死傷したとされる。
北朝鮮兵はロシア南部の国境地域クルスク州へのウクライナの侵攻を撃退するため、少なくとも昨年11月から現地に動員されている。