クルスク州で北朝鮮兵の姿見えず、甚大な損失で退却か ウクライナ当局者
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での演説で「我々はまだクルスク州にとどまっている。ロシア軍は我々を駆逐するには至っていない」と説明。クルスク州には6万人のロシア兵、1万2000人の北朝鮮兵がいると指摘していた。
ゼレンスキー氏によると、これらの北朝鮮兵の3分の1は死亡した。
CNNは先日、北朝鮮兵が駆使する残忍で自殺行為に近い戦術を報じていた。ウクライナ兵に身柄を拘束されまいとして手榴(しゅりゅう)弾を爆発させたり、最高指導者である金正恩(キムジョンウン)総書記に忠誠を誓う言葉を戦場でつづったりするケースもある。
安全上の理由から名前を明かさなかったウクライナ特殊作戦軍の指揮官はCNNの取材に、北朝鮮兵は「全員若く、訓練を積んだ屈強な戦士」だが、戦闘でドローン(無人機)に対峙(たいじ)した経験はないとみられると説明。「彼らに備えができているのは、せいぜい1980年の戦争の現実だ」との見方を示した。