イスラエル、パトリオット90基をウクライナに供与 米国が仲介

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米製地対空防空システム「パトリオット」=2022年3月、ポーランドのジェシュフ・ヤションカ空港/Stringer/Reuters/File

米製地対空防空システム「パトリオット」=2022年3月、ポーランドのジェシュフ・ヤションカ空港/Stringer/Reuters/File

(CNN) 地対空ミサイル「パトリオット」約90基がイスラエルから米国の仲介を通じてウクライナに移送されていることがわかった。米国防当局者が明らかにした。

パトリオットの供与については、米ネットメディア「アクシオス」が最初に報じた。

このパトリオットはイスラエルに保管されていたもので、イスラエルでは30年あまりの運用の後、昨年4月に退役した。イスラエルからウクライナへの供与については昨夏から協議が続いていた。バイデン米政権(当時)の当局者は、こうした取り組みによって、使われていないパトリオットが、ロシアと戦争しているウクライナ政府の支援のために供与される可能性があると期待を寄せていた。

ウクライナは、ロシアによる大規模なミサイルやドローン(無人機)による攻撃を受けて、より多くのパトリオットを切望している。

イスラエルによるウクライナ支援は極めて限定的で、イスラエルの指導層はロシアを過度に批判しないよう注意してきた。

イスラエルのパトリオットはまず米国に引き渡され、その後、ウクライナへと搬送される。

イスラエル軍は昨年4月、1991年に軍に統合されたパトリオットシステムを退役させると発表した。パトリオットは、イスラエルにとって主要な防空システムとはなっておらず、イスラエルは現在、「アイアンドーム」や「ダビデ・スリング」などの防空システムをより活用している。

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