暗号資産取引所が2200億円盗難被害、北朝鮮ハッカーの標的に

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北朝鮮のハッカーが暗号資産取引所「バイビット」から15億ドル(約2200億円)の暗号資産を盗み出したことが明らかになった/NurPhoto/Getty Images

北朝鮮のハッカーが暗号資産取引所「バイビット」から15億ドル(約2200億円)の暗号資産を盗み出したことが明らかになった/NurPhoto/Getty Images

(CNN) 北朝鮮のハッカーが暗号資産(仮想通貨)取引所「バイビット」から15億ドル(約2200億円)の暗号資産を盗み出したことがわかった。セキュリティーの専門家が明らかにした。1回の盗難での被害額としては過去最高の水準となった。

バイビットは世界で2番目に大きい暗号資産取引所をうたい、利用者は4000万人を超える。

北朝鮮のハッカーは21日、短時間で、報告されている北朝鮮の国内総生産(GDP)のかなりの割合に相当する金額を盗み出した。暗号資産の追跡を行っているTRMラボによれば、北朝鮮のハッカーは週末にかけて、北朝鮮の工作員に関連するアカウントを通じ、すでに1億6000万ドル分のマネーロンダリング(資金洗浄)を行った。この金額は、北朝鮮のハッカーが昨年盗み出した暗号資産の約2倍にあたる。

今回の事案は、トランプ米政権が、ハッキングを通じて核兵器やミサイルの開発のための資金を調達しようとする北朝鮮にどのように対処するのかの試金石となりそうだ。

米連邦捜査局(FBI)の元情報分析官で現在はTRMラボで働くニック・カールセン氏は、「この規模のものは見たことがなかった。このような違法な金融ネットワークがこれほど急速に巨額の資金を吸収する能力があるのは非常に懸念される」と述べた。

米国や韓国の当局者によれば、北朝鮮の恐るべきハッカー集団は、核兵器で武装し、制裁に苦しむ独裁政権の北朝鮮にとって不可欠の収入源となっている。

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