北京近郊でＭ４．５の地震　真夜中の揺れにびっくり、外へ飛び出す学生も

香港／北京（ＣＮＮ） 中国で２６日未明、北京の近郊を震源とする地震があった。ＳＮＳの投稿によると、住民は驚いて目を覚まし、大学の寮に住む学生たちは部屋を飛び出して屋外へ避難した。

米地質調査所（ＵＳＧＳ）によると、現地時間の午前１時２１分、マグニチュード（Ｍ）４．５の地震が発生。震源地は北京近郊の港湾都市・天津、震源の深さは約１０キロだった。

中国地震局の観測によれば、この地震の規模はＭ４．２、震源の深さは２０キロ、震源地は河北省の永清県だった。

震源から北京までは最も近い場所で１３キロしか離れておらず、北京市内でも所によって強い揺れを感じた。

北京市地震局によると、建物への構造的な被害はなく、市民生活にも影響は出ていない。北京の地震活動に対しても、今回の地震の影響はなかった。

北京でも小さな地震は時折発生する。しかし真夜中に今回のような強い揺れを経験したことはほとんどなかった。

中国のＳＮＳでは地震がトレンドの上位に浮上。天井の照明が大きく揺れる動画や、驚いてベッドから飛び起きたりする様子が投稿されている。

北京市内の大学の寮に住む学生は、ルームメートの携帯電話に入った地震速報の大きな着信音で目を覚まし、直後に揺れを感じたという。

「すぐに同室の全員を起こして地震を知らせた。ドアを開けるとみんなが外へ逃げるのが見えたので、後で後悔するよりは逃げた方がいいと判断した。そのころまでには揺れは収まっていた」。学生はＣＮＮにそう語った。

この寮の学生たちは３０分ほど屋外にとどまり、その後徐々に部屋へ戻ったという。