ロシアの「真っ赤な川」、工場が排水の流出認める
(CNN) ロシア北部ノリリスク付近を流れる川の水が真っ赤に染まった原因が12日、ようやく明らかになった。近くの金属精製工場が、川に排水が流出していたことを認めた。
金属大手の「ノリリスク・ニッケル」は当初、川の変色とのつながりを否定していたが、同日になって声明を発表。今月5日に異常な豪雨のため排水溝のひとつがあふれ、「鉄塩」を含んだ水が川に流出したと述べた。
同社は、水の色は一時的に変化しただけで、住民や川の生物に危険な影響はないと強調。今後はこのようなことがないよう努力すると述べた。
住民らは先週、真っ赤に染まった川の写真をインターネット上に流し、当局に通報していた。
ロシア環境当局は詳細を調査中としたうえで、「正体不明の化学物質」を含んだ排水が原因との見方を示していた。
ノリリスク周辺はニッケルや銅、パラジウム鉱山が多く、環境汚染が激しいことで知られる。住民はこれまでにも何度か同じような事態に見舞われていた。