移民の苦境訴える4児の母、米コロラド州で拘束 抵抗運動のシンボル
(CNN) 米国で証明書類を持たない移民としての苦境を訴えてきたメキシコ出身の女性が、コロラド州の勤務先で移民税関捜査局(ⅠCE)に拘束された。
ジャネット・ビスゲラさん(53)は17日、勤務していた州都デンバー付近の小売り大型店で、休憩中に拘束された。
娘のルナバエスさんによると、そこからトラックで連行され、現在は同州オーロラの施設に収容されている。
ビスゲラさんは1997年に夫、長女とともにメキシコから入国。その後、米国で生まれた子どもが3人いる。
09年に偽の社会保障番号で求人に応募した罪に問われ、有罪を認めた。不起訴となったが、これが移民当局の注意を引いた。
第1次トランプ政権の移民政策で追放されることを恐れ、17年にデンバー市内の教会に逃げ込んで、3年間の地下生活を送った。抵抗運動のシンボルとして、同年の米誌タイムで「影響力のある100人」に選ばれた。