トランプ米大統領、25%自動車関税の発動発表 世界貿易戦争エスカレート

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新車が列車の車両から降ろされる様子=4日、リッチモンド/Justin Sullivan/Getty Images

新車が列車の車両から降ろされる様子=4日、リッチモンド/Justin Sullivan/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領は26日、米国へ輸入される全ての自動車に対して25%の関税を課すと発表した。世界貿易戦争を急激にエスカレートさせる措置。

関税は米東部時間4月3日午前0時1分に発効する。トランプ大統領は「現在の2.5%ベースからスタートして25%に引き上げる」と記者団に語り、ホワイトハウスの大統領執務室で布告に署名した。

関税は自動車に加えてエンジンやトランスミッションなどの部品も対象となる。大統領報道官のXへの投稿によると、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠したカナダおよびメキシコからの部品は、米税関・国境警備局のシステムの準備が整うまでの間は適用外となる。

トランプ氏は26日、米自動車大手ステランティス、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)のビッグスリーとは連絡を取っていると述べ、「彼らはここに工場があるのなら大喜びだ。もしここに工場がないのなら建設しなければならない」とした。

トランプ大統領の発表を受け、欧州連合(EU)ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員会委員長は関税を非難する声明を発表した。

その上で「今回の発表については、米国が今後数日で予定している他の措置と併せて精査する」と述べ、EUの報復関税発表はそれまで待つ姿勢を示した。

カナダ・オンタリオ州のダグ・フォード州首相は、カナダが報復措置を講じるべきだとの立場を強調。「カーニー首相と話をして、カナダが断固たる姿勢を示し、団結すべきだとの認識で一致した」とXに書き込み、「決して引き下がらない我々の姿勢を示すため、連邦政府による報復関税の準備を全面的に支持する」とした。

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