軍事情報流出めぐり公聴会、トランプ氏は重要視しない姿勢 何が起きたのか

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メディアからの質問に応じるトランプ米大統領=25日、Sipa USA/Reuters/Sipa USA/Reuters

メディアからの質問に応じるトランプ米大統領=25日、Sipa USA/Reuters/Sipa USA/Reuters

(CNN) 米政権高官が軍事情報をやり取りするグループチャットに誤って記者を追加したとされる問題をめぐり、トランプ大統領は、米国の安全保障は「かつてないほど強固」になっているとして安全保障顧問を擁護した。

今回の軍事情報の流出をめぐっては、米誌アトランティックが、トランプ政権の閣僚が安全ではないプラットフォームで、イエメンの反政府組織フーシへの攻撃について、詳しい作戦計画を協議していたと報じた。

中央情報局(CIA)のラトクリフ長官とギャバード国家情報長官は連邦議会上院情報委員会で今回の件について証言した。両氏は、グループチャットでの協議の中に機密情報は含まれていないとした。

アトランティック誌の報道によれば、今回協議に使われたチャットアプリ「シグナル」に同誌のゴールドバーグ編集長を追加したのはウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)とされる。トランプ氏は記者団に対し、ウォルツ氏は謝罪する必要はないとの認識を示した。トランプ氏はウォルツ氏について「非常に素晴らしい男」と呼んで信頼を示し、引き続き良い仕事をするだろうと語った。トランプ氏は、今回の情報流出をめぐる連邦捜査局(FBI)による機密情報についての捜査は正当なものではないとの見方を示したほか、ゴールドバーグ氏について「卑劣漢」だと批判した。

上院の公聴会では、激怒した民主党議員からラトクリフ氏とギャバード氏に対して鋭い質問が飛んだ。両氏は、チャットに機密情報が含まれていたとの見解を再三にわたって否定した。しかし、作戦の詳細が機密情報に当たるのかどうか迫られると、両氏はそれを判断する権限はヘグセス国防長官にあると回答した。FBIのパテル長官は、国家安全保障に関する情報が漏えいしたのか調査するかについては明言しなかった。

ヘグセス氏は、閣僚の誰かが「戦争の計画をテキストで送信したこと」を否定している。ホワイトハウスのレビット報道官もヘグセス氏の主張を繰り返した。

上院情報委員会のメンバーのコーニン上院議員(共和党)は、シグナルでのチャットについてのさらなる捜査を求めた。上院情報委員会副委員長のワーナー上院議員(民主党)は、証言した情報当局者が事件の重大性を認めなかったと非難し、ヘグセス氏に対しては辞任を求めた。

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