フィリピン大統領また暴言 オバマ氏に「地獄へ落ちるがいい」
マニラ(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は4日の演説で、米国とは縁を切ってもいいとの考えを示し、オバマ米大統領に向けて「地獄へ落ちるがいい」と暴言を吐いた。
フィリピンの首都マニラでは、同日から12日までの日程で合同軍事演習が実施されている。ドゥテルテ氏は先週、「これが最後の合同演習になることを米国に通告する」とも発言していた。
同氏は強硬な麻薬撲滅作戦を展開し、これに対する米当局からの批判に強い反発を示してきた。
4日の演説では外交政策の転換も辞さないと述べ、米国よりロシアや中国を選ぶと言明。オバマ氏は地獄へ、欧州連合(EU)も「煉獄(れんごく)」へ行った方がいいと言い放った。
麻薬密売人の取り締まりについては「最後の1人が街から消えるまで容赦しない」と力説。南部ダバオ市の市長時代に「犯罪者は私の街から出ていかなければ殺す」と宣告したことを振り返り、「市長として、あるいは大統領としても、犯罪者を威嚇してはいけないという法律はどこにもない」と主張した。