解放された女性が家族に再会、依然197人不明 ナイジェリア
ナイジェリア・アブジャ(CNN) ナイジェリア北東部チボックの学校から集団で過激派組織「ボコ・ハラム」に連れ去られ、このほど解放された女性21人が、2年半ぶりに家族と再会を果たした。しかし197人はまだ消息が分かっておらず、解放に向けた交渉が17日も続けられている。関係者によると、解放交渉の対象になっているのは83人だけだという。
首都アブジャで16日に開かれた式典では、戻って来た娘たちを両親が抱きしめて涙を流した。まるで赤ん坊をおぶるように、娘を背中に背負う母親の姿もあった。
この事件では2014年4月、チボクの学校から女子生徒276人がボコ・ハラムによって連れ去られた。今は22歳になった娘と再会した父親は「娘に会えて本当にうれしい。だがほかの娘たちの解放も祈っている」と語る。
一緒に連れ去られためいは、まだ行方が分からないという。めいの母親であるこの男性の姉は、娘が拉致されて以来、心労で体調を崩し、昨年亡くなった。