米英、ロシアとシリアに経済制裁を検討 アレッポ空爆受け
(CNN) 米国務省のケリー長官と英国のジョンソン外相は16日、英ロンドンで開かれたシリア情勢を巡る外相会談の場で、シリアの激戦地アレッポへの空爆を理由にロシアとシリアに対する経済制裁を検討していることを明らかにした。
会談では欧州や中東の同盟国との間でシリア危機打開に向けた多国間対応について協議。停戦の維持やアレッポへの人道援助などについて話し合った。
アレッポではシリア軍がロシアの援軍を受けて空爆を続けており、市民25万人あまりが身動きできなくなっている。
ケリー長官はアレッポ空爆を「恐るべき時代の逆行」と位置付け、第2次世界大戦以来、最悪の人道危機と形容。ロシアはテロ掃討を名目としながら、80~85%はシリア反体制派を空爆の標的にしていると主張した。