(CNN) ドイツのメルケル首相は来年に予定される連邦議会選挙で4期目を目指す意向を示していることが16日までに分かった。メルケル氏が率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部がCNNの番組で語った。
CDUのノルベルト・レトゲン氏は15日、CNNのインタビュー番組で、メルケル氏が「首相に立候補するだろう」との見通しを示した。また同氏には「リベラルな国際秩序の強化に貢献する決意と意志、用意がある」と断言した。
ドイツでは数カ月前から、メルケル首相が4選を目指すかどうかが注目されていた。英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱派が勝利を収め、米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選し、欧州各国でポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭するなかで、有権者の多くが安定性を求めている。
メルケル氏は難民受入れ政策で一部から批判を浴びているものの、4選に名乗りを上げれば最有力候補になるとの見方が強い。