国際特急テロ未遂、容疑のISISメンバーが自供始める 仏
(CNN) 昨年8月にアムステルダム発パリ行きの国際特急列車タリスの車内で銃撃テロを企て、乗っていた米兵らに取り押さえられたモロッコ人のアユーブ・ハッザニ容疑者が、仏捜査当局の調べに対して自供を始めた。捜査状況に詳しい情報筋がCNNに語った。
ハッザニ容疑者は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメンバーで、昨年11月のパリ同時多発テロの首謀者だったISIS幹部、アブデルアミド・アバウド容疑者から直接、列車内の米国人らを殺害するよう指示を受けたと話している。
ハッザニ容疑者とアバウド容疑者のつながりをめぐっては、ハンガリーの対テロ当局がすでに、タリスの事件の数週間前に2人が一緒に欧州入りし、同国を通過したことを突き止めていた。その詳細はテロ研究の専門誌に先月報告され、仏紙ルモンドなどが1面で伝えていた。
同紙によると、ハッザニ容疑者はこの報道をきっかけに先週から自供を始めたとみられる。
情報筋が本人の供述内容として語ったところによると、同容疑者は昨年5月にシリアで6日間訓練を受け、欧州へ戻って攻撃を仕掛けるよう言い渡された。