崔被告が初公判、起訴内容否認、朴大統領巻き込んだ職権乱用
(CNN) 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の親友で、職権乱用などの罪に問われた崔順実(チェスンシル)被告の初公判がソウル中央地裁で19日に開かれ、白い囚人服姿で現れた崔被告は「社会に混乱を引き起こしたことを申し訳なく思う」と謝罪した。
崔被告は国家文書を閲覧していた疑惑が浮上して、捜査の結果、職権乱用や詐欺の罪で起訴された。同被告側は起訴内容を否認している。
疑惑の発覚を受けて朴大統領は2カ月前に謝罪を試みたが大規模デモは収まらず、国会で弾劾(だんがい)案が可決されて大統領の職務が停止された。<>P>
この事件に関連して朴大統領の元側近2人も起訴されているが、この日の公判には出廷しなかった。
報道陣の取材に応じた傍聴人の1人(81)は「魔女の顔」を自分の目で見に来たと話し、「以前は朴槿恵氏を支持していたけれど、彼女は馬鹿で、女性シャーマンにだまされた」と憤る。37歳の男性は、公判を傍聴するために仕事を1週間休んだと話した。
崔被告は朴大統領との関係を不正に利用して、自らが設立したとされる2つの財団のため、地元の大企業に多額の資金を出資させた罪に問われている。