イエメン自爆テロ、死者52人に ISISが犯行声明
イエメン・サヌア(CNN) イエメン南部アデンにある軍の基地で18日に起きた自爆テロについて、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が犯行を認める声明を出した。同国の治安当局者によると、この爆発で兵士少なくとも52人が死亡、34人が負傷している。
ISISはツイッターに犯行を認める声明を投稿。複数のISIS支持者がこの声明を掲載した。CNNではこの声明の信憑性(しんぴょうせい)は確認できていない。
爆発が起きた基地では当時、兵士たちが給与を受け取るために行列をつくっていた。当局者によると、自爆犯は兵士の制服を着ていたため基地内に侵入できたという。
同国のサバ通信によると、この基地では今月10日にも、やはり給与を受け取る兵士の行列を狙ったISISの攻撃で、兵士少なくとも48人が死亡していた。
イエメンで続く内戦はサウジアラビアとイランの代理戦争と化し、イスラム系シーア派の反政府武装組織「フーシ」と、サウジアラビアが支援するスンニ派のハディ大統領派が衝突している。
政府軍とサウジ率いる有志連合は同時に、いずれもスンニ派の国際テロ組織アラビア半島のアルカイダおよびISISとの間でも戦闘を続けてきた。