中国、初の空母「遼寧」を一般公開へ 香港で

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中国空母「遼寧」、知られざるその内部

(CNN) 中国初の空母「遼寧」の艦隊が7日に香港に寄港し、一般公開されることが6日までにわかった。香港返還20年の節目に合わせた行事だが、中国の軍事力誇示の狙いもあるとみられる。

一般公開に臨み、入場券2000枚の提供が既に始まり、香港では3日、数千人の住民らが入手するための列を作った。一般公開は7月8、9両日の予定。ただ、香港政府によると、入場者による艦上での写真撮影は認められない。

中国の国営メディアによると、遼寧は先月25日、中国東部の青島を出港した。

中国は4日、遼寧が香港へ向かう途次に実施したとする演習内容をとらえた新たな写真も公表した。普段は秘密に包まれる同空母の活動を示す珍しい画像となっている。

遼寧は中国が1998年にウクライナから購入した空母を改修したもの。中国は今年4月、同国初の国産製とする新たな空母を進水させてもいた。残る工事を終えた後、正式に就役する予定。

遼寧の香港寄港や一般公開については政治的な意図が込められているとの見方もある。香港大学の准教授は「香港や世界に対し香港は中国のまさに領土であると伝える意味がある」と指摘。

同時に同艦を一般住民に披露するソフトパワー戦術の珍しい機会を設けたことにも注目。香港住民が十分に愛国的なのかについての懸念は中国指導部内に消えておらず、軍事力の大きな象徴である空母を見せ付けることは愛国心育成を助けると判断したと分析している。

香港返還20年に当たっては、中国の習近平(シーチンピン)国家主席も最近香港を訪れ記念行事などに参加し、演説もしていた。

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