福島第一3号機、水中ロボットで格納容器内を調査
(CNN) 東京電力は、水中ロボットを使って福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器の内部を調査し、その調査動画を公開した。内部には、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)とみられる塊が存在していることが分かった。今回の調査結果は、廃炉作業に向けた重要な一歩となりそうだ。
水中ロボットによる調査では約16時間の映像が撮影された。容器の底の部分に溶岩状の塊が見える。東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は記者団に対し、デブリの可能性が高いとの見方を示した。
木元氏はまた、今回のデータや画像が、どのようにデブリを取り出すか決定するのに役立つと述べた。
東電は、内部の状態を確認するため、引き続きデータの分析を行うとしている。
廃炉作業には数十年の時間がかかるとみられているが、今回の調査結果は、廃炉作業の進展に重要な一歩となりそうだ。