福島第1原発の作業員、白血病と診断
東京(CNN) 厚生労働省は19日、炉心溶融事故を起こした東京電力福島第1原発で収束作業に当たった男性が、危険な作業に起因する白血病と診断されたと発表した。
事故から4年を経て、同原発の作業員が白血病と認定されたのは初めて。厚生労働省によれば、男性は30代で、2012年10月から13年11月まで福島第1原発で作業に当たっていた。
環境保護団体のグリーンピースは声明の中で、「国際原子力機関(IAEA)は9月の時点で、今回の事故で放出された放射線の被曝(ひばく)による健康被害は認識されないと述べていた。今回の発表は大きな打撃となる」と指摘した。
男性は労災認定を申請して白血病と診断された。福島第1原発では2011年8月以来、約4万5000人が作業に当たった。今回申請が認められた男性のほかにも元作業員10人が労災を申請したが、うち7人については申請が却下され、3人については検討中だという。