メキシコ南部沖でM8.1の地震、5人死亡 津波確認
(CNN) 中米グアテマラとの国境に近いメキシコ南部の沖合で8日発生したマグニチュード(M)8.1の地震で、メキシコのペニャニエト大統領は同日、南部2州で5人が死亡したと発表した。米太平洋津波警報センターは、メキシコ沿岸で高さ1メートルの津波の到達を確認したと伝えた。
死者はチアパス州で3人、タバスコ州で2人。チアパス州知事によると、死亡した2人は倒壊した建物の中にいた。また、同州では病院での停電や屋根が崩落した建物などの被害の報告があり、同日は学校を休校にするという。
震源はメキシコの南東に位置するトレスピコスの太平洋岸から南西へ約118キロの地点。トレスピコスは首都メキシコ市から960キロ離れている。
現地では津波の恐れがあるとして警戒センターが注意を呼び掛けている。津波は3時間以内に到達する可能性があり、メキシコ、グアテマラのほかパナマ、エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスなどの周辺国に影響を及ぼすとみられる。
ペニャニエト大統領はツイッターで、国家非常事態委員会の設置など市民を保護する取り組みを発動させたと明らかにした。