トランプ氏と文氏、五輪期間中の軍事演習見送りで合意
ソウル(CNN) トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は4日、電話会談を行い、2月に韓国で行われる平昌冬季五輪の期間中は合同軍事演習を行わないことで合意した。韓国大統領府が明らかにした。
北朝鮮と韓国はこれに先立ち、南北通信チャンネルでの連絡を約2年ぶりに再開。外交局面で突破口が開けた形となっていたが、米当局者は4日、緊張緩和に向けた金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の姿勢の真摯(しんし)さについては懐疑的な立場を示した。
韓国大統領府は今回の声明で、平昌五輪期間中に合同軍事演習を実施しないことで両首脳が合意したと発表。米軍高官もCNNの取材に、五輪期間中は合同軍事演習を行わないことを確認した。平昌五輪は2月9~25日の日程で行われる予定。
大統領府の声明はまた、トランプ氏が30分間の電話会談中に「米国は文大統領を100%支持する」と述べたとしたほか、同氏が自らの家族を含む高位級代表団を五輪に派遣する意向を示したことも明らかにした。
金委員長はかねて米韓合同軍事演習に対する不満を表明し、演習は北朝鮮政府への直接の脅威だと評してきた。3日には、南北通信チャンネルの再開を指示。これに先立つ新年の辞では、北朝鮮の平昌五輪参加に意欲的な姿勢を示していた。