ラッサ熱の死者78人に、「前例ない」大流行 ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) 西アフリカのナイジェリアでラッサ熱が流行している問題で、ナイジェリア疾病対策センター(NCDC)は7日までに、少なくとも78人が死亡し、353人の感染が確認されたと明らかにした。NCDCによれば、今年1月の発生以降、感染は18州に拡大しており、前例のない規模の大流行だとしている。
感染を疑われている人数は766人。患者との接触が確認された3126人については経過観察が行われている。
ラッサ熱はナイジェリアなど西アフリカの風土病で1969年に見つかった。症状は軽い場合も重い場合もあり、歯茎や目、鼻からの出血などがみられる
ラッサ熱に感染した患者の死亡率は平均で1%、入院患者の場合は15%。NCDCによれば、3月4日時点での死亡率は23.8%だった。
流行から8週間の間に医療従事者16人が感染し、そのうちの4人が死亡した。
NCDCの責任者によれば、症状の似たマラリアと考えて当初は検査を行わないケースが多いという。同責任者は、熱などの症状が出た場合は医療機関で検査を受けて発熱の原因を突き止めるように呼び掛けている。