シリアで死傷した子ども、今年すでに1000人超える ユニセフ
ベイルート(CNN) 内戦が続くシリアで、子どもの死傷者が今年に入ってすでに1000人を超えたことが分かった。国連児童基金(ユニセフ)の報道担当者が6日、CNNに語った。
ユニセフが複数の情報源からのデータをまとめたところによると、今年1月~2月で死亡した子どもは342人、負傷した子どもは803人に上った。
同担当者はまた、アサド政権軍が攻勢を強める首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータに残る市民約40万人のうち、約3分の1は子どもだと指摘した。
シリア系米国人医療協会(SAMS)によると、東グータでは5日、約100人が死亡した。1日の死者数としては、国連安全保障理事会が停戦決議を採択した先月24日以降で最も多かった。
ユニセフによると、東グータの住民らは地下室での避難生活を強いられている。活動家らの映像は、地下室の不衛生で劣悪な環境を伝えている。
政権軍を支援するロシアの国防省は6日、フェイスブックへの投稿で、東グータの反体制派に安全な脱出ルートの提供と訴追免除を約束した。
しかし反体制派の一つ「ファイラク・ラフマン」の報道担当者は、CNNとのインタビューで「ロシアとの接触は一切ないし、正式な申し出も受けていない」「グータを離れることは断固拒否する」と主張した。