ロシア大統領選、プーチン氏が勝利宣言 得票率74%
モスクワ(CNN) ロシアで18日に行われた大統領選挙で、ウラジミール・プーチン大統領(65)が圧勝して4選を決めた。任期は6年。国営出口調査機関によると、得票率は73.9%だった。公式な開票結果は順次発表される。
プーチン大統領はモスクワ市内の広場で、氷点下の寒さの中で集まった数千人の支持者の前に姿を現して勝利を宣言。「我々は共に偉大なチームであり、私はあなた方のチームの一員だ」と語りかけた。
最大の政敵だったアレクセイ・ナバリヌイ氏が出馬を阻まれたため、有力な対立候補がいなくなり、プーチン大統領の再選は確実と見られていた。
旧ソ連の情報機関KGBのスパイだったプーチン氏は、これまで18年間、ロシアの政治を牛耳ってきた。同国の指導者としては、既にソ連時代のスターリン以来の長期政権となっている。
プーチン大統領の次の任期は2024年まで。法律に従えば、この年で退任を強いられる。しかし今も後継候補は存在せず、さらなる再選の道を模索するのではないかという憶測も浮上している。
プーチン大統領を批判する陣営は今回の選挙について、政府がメディアを統制し、野党を黙らせ、自由な投票を保証するための選挙監視を制限したと訴えている。
選挙監視の非政府組織は、立会人が監視を阻まれるなどの不正が18日夕までに2000件に上ったと発表した。