中国、バヌアツで軍事基地協議の報道 豪州首相は否定
中国はバヌアツで基幹のインフラ基盤整備にこれまで注力。エスプリツサント島では中国企業が長さ300メートルの岸壁などを建設した。大型客船1隻などが接岸出来る。
中国が同国に軍事進出の足がかりを得た場合、豪州やニュージーランドだけでなく米国にも安全保障戦略の見直しを迫られる可能性もある。豪州シドニーのシンクタンク「ローウィー研究所」幹部はバヌアツが恒久的な軍事基地に合意することは有り得ないとしながらも、軍用にも使用出来る民間施設が中国海軍艦船の随時の寄港につながることは想定出来ると指摘した。
中国は近年、東アジア地域以外への海洋進出が目立つ。アフリカ北東部ジブチでは中国初の海外軍事基地を昨年設け、スリランカでは99年間にわたる港湾使用権を得た。南太平洋諸国への援助攻勢も加速し、2000〜12年の間に約30の主要事業を域内で支援してきたとされる。