北朝鮮、5年ぶりのマスゲーム 9月に開催へ
(CNN) 北朝鮮が今年9月、5年ぶりにマスゲームを復活させるとの計画が明らかになった。北朝鮮旅行を手掛ける北京の旅行会社、高麗ツアーズが明らかにした。
北朝鮮は2013年までほぼ毎年、10万人規模のマスゲームを披露していた。その後中断していた理由は明らかでない。
同社のサイモン・コッカレル氏がCNNに語ったところによると、今年のマスゲームは建国記念日の9月9日に平壌の綾羅島メーデー・スタジアムで行われる。同スタジアムの収容人数は15万人と、世界最大規模を誇る。
マスゲームのタイトルは、北朝鮮の女性音楽グループ、牡丹峰楽団の歌と同じ「輝く祖国」になるという。
コッカレル氏によると、平壌市内では最近、ツアー参加者らがマスゲームの練習風景を見かけていた。
北朝鮮のマスゲームは反米色が強いことで知られてきた。だがコッカレル氏によると、南北軍事境界線の土産物屋にあふれていた反米グッズが最近、店頭から姿を消すなど、北朝鮮側の姿勢に変化の兆しもみられる。
ただし、米国民がマスゲームを見に行くことは難しそうだ。米政府は、観光ツアーで北朝鮮を訪れた米国人大学生のオットー・ワームビアさんが長期間拘束された末に昏睡(こんすい)状態で解放され、帰国後に死亡したことを受けて、米国人による北朝鮮への渡航を禁止する措置を取っている。